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iPhoneの箱が凄すぎる件について

先日、携帯電話をスマートフォンのiPhoneに変えたのですが、そのiPhoneの箱。
物凄い箱ですね。

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一見すると普通の箱のように見えますが、他社とは大きく違います。
携帯電話に限らず、大量販売品のほとんどの製品は【トムソン】と呼ばれる簡易箱に収められています。
トムソンとは、組み立て式の展開図の型を作り、その型でボール紙やダンボールを抜いてしまい(押し切る)しまい、出来た展開図を組み立てるという方法で作られる箱。
このトムソンの利点は、機械で自動で型抜きをしてしまい、出来上がった展開図型に切り取られたボール紙を自動組立気に入れることで、殆ど人の手を使うこと無く大量生産できる点です。

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ボール紙に印刷をしてしまえば、見栄えもそれなりに見えるので、ローコストで包装材をつくりにはもってこいの加工方法です。
欠点は、【抜き型】【型の取付費】【印刷代】等が掛かるため、大量注文には向いていますが、小ロット生産には向きません。
また、見栄えもそれなりに綺麗にしか出来ません。

appleのiPhoneなどは、世界でかなりの数が売れることがある程度予測できるので、経営者としては当然利益を上げる為に不必要な経費は削減したいと思うのですが…
appleは、製品と直接関係ない包装材にもこだわりを持ってデザインしているようです。

これが、そのappleの箱。
この箱は、貼り箱と呼ばれる、土台となる箱に紙を糊で貼り付ける方法で製作されています。
ただの貼り箱ならそんなに驚くこともないのですが…
この箱、折込部分が底までいっちゃってます。

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普通の貼り箱の場合、土台となる箱の展開図よりも少し大きな紙を用意し、表面に紙を貼り付けて、余りの部分は内側に折り込みます。
大抵の場合は土台となる箱の色と髪の色が違うので、箱の内側を見ると紙を内側に折込んでいいるのが人目でわかります。

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しかしiPhoneの箱は違います。
見て頂ければわかりますが、折込部分が底まで有る為、内側も美しい仕上がりとなっています。
見た目簡単そうなこの箱ですが、実際に手作業で貼り作業を行おうとすると、かなり難しいです。
手でやる場合は多少の歪み等も出てくるため、機械での貼付け作業をしていると思われますが、難易度が高いことには違い無く、機械製造でも失敗によるロスが結構な出るものと思われます。

また、折込部分が多いということは、そのまま使用する髪の量も増加することとなります。
iPhoneの箱の高さを測ったところ、約5センチあります。
内側への折込を1センチにすると、片方に付き4センチ分の紙の節約になりますので、巾・奥行それぞれで8cm大きな紙が必要となります。
箱の幅が7.5cm 奥行が13cmなので、折込が1cmでいい場合は、幅19.5cm×奥行25cmの紙を用意すれば大丈夫なのですが
折込を底の部分まで伸ばすとなると、 幅27.5cm × 33cmの紙が必要ということに。

また、箱の内側を見られても大丈夫なように、蓋の底には板が入れて有ります。
身の部分の折込は内箱が入っているので、どうなっているのかは分かりませんが、内箱を入れるのも手間がかかるので、コスト上昇要因になります。
流石に内箱の側面を接着するというところまではしていませんが、底の部分は接着されています。
iPhoneの箱の製造なんて数百万個レベルでの発注なので、一個あたりにすると大した事がないコスト上昇でも、まとまるとかなりの金額となるでしょうから、このこだわりは凄いことです。

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やはりデザイナー出身だけあって、こだわり方が半端ではないですね。
僕はiPhoneで初めてアップル製品を購入したので、世間でいうアップル信者ではないのですが、商品の外装に対して、ここまでこだわる会社の態度を見て、ファンになる人達の気持ちが少しわかった気がしました。
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[ 2012/06/19 18:04 ] 未分類 | TB(0) | CM(-)

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